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Nara Advanced Research Institute for Information Security

小学校ICT教育支援事業ICT

活動について

 本事業では、県内の小学校のICT教育の充実支援のために、ICT支援員育成講座(座学と現場研修)を実施してICT支援員の育成を図り、小学校に派遣します。また、ICT教材開発を支援します。 注:(ICT:Information & Communication Technology 情報コミュニケーション技術)

平成28年度

春先より「Skypeを使った授業」へのご支援をさせていただきました。
11月29日 御所市名柄小学校 公開授業風景。
・2年 「名柄小学校」「葛城小学校」:国語科:2校遠隔合同授業「名人をしょうかいしよう」
・3年 :社会科:バーチャル社会見学「工場ではたらく人びとの仕事」
    
学校ICT支援について(ご支援内容)
その1:情報セキュリティ対策研修
  ☆情報セキュリティ職員研修会の実施 (夏期の研修として、1回を予定)
     時期は、固定的ではありませんので、
     先生方のご都合(できるだけ多くの方がご参加いただける時期)のいい時期に設定。
その2:「ケータイ安心・出前講座」の実施
  対象:・生徒(小学校では5、6年生。中学校では2年生)
     ・教職員または保護者
  内容:・子どものケータイの世界の現状
     ・ケータイを含むインターネットの危険な現状
     ・ケータイとスマートフォンの違い
     ・ネット使用における3つの力の育成(判断力、自制力、責任力)
その3:授業支援
   1.パソコン教室の整理 (授業前後の機器整理)
   2.授業用コンテンツ (先生と相談)
   3.総合学習などでの授業支援
その4:校務支援
   1.校務パソコンについてのご相談受け
   2.先生へアプリケーションの研修(夏期などを利用)(ワード、エクセル、パワーポイントなどの研修)
   3.学校HPの支援
その5:電子黒板等、学校保有機器の使用方法の勉強会開催
    ・機器の使用方法
    ・学年に応じたコンテンツの研究
その6:パソコンクラブへの支援
    ・デジカメを使ったポスター作成
    ・ミニ新聞の作成         等々
その7:機器保守への支援(修理ではありません)
その8:パソコン室の配置図作成

    ・ネットワーク図
    ・機器台帳(メンテナンス記録など機器の情報)
その9:アプリケーションに関する情報支援
    ・搭載アプリに関する情報入手
訪問回数
  学校との打ち合わせによります。 
   例:1.週1回(年間約30回) 2.隔週1回(年間約20回) 3.別途、緊急時の訪問
お申込み、お待ちしております。まずはお問い合わせください。


平成23年度 

ICT教育支援に関するアンケート調査のまとめと平成24年度の支援計画

※2012年3月23日現在のアンケート集計結果です。

1.ICT教育支援の経緯
 私どもナリスは、平成23年度地域貢献活動助成事業に採択され、5つのモデル小学校にICT教育の支援活動を実施しました。事前に支援内容についてそれぞれの小学校で打合せをしましたが、児童への直接支援よりは、職員研修の支援の要望が多くありました。
実施した支援内容は、パソコン教室の機器の整備(5校)、パソコン教室での授業支援(1校)、情報モラル教育支援(特別講義)(2校)、パソコンクラブの支援(1校)、情報セキュリティ職員研修(3校)、HPの更新支援(3校)、電子黒板使用法の職員研修(4校)、パワーポイント等の職員研修(2校)でした。平成23年度は各小学校からの支援依頼に対応しましたが、依頼内容が各小学校で異なることが判明し、平成24年度のICT教育支援は、奈良県の広い地域における小・中学校に展開し、効果的に推進するために、アンケート調査を実施しました。

2.アンケート集計結果
 アンケートは、これまで私どもナリスが「ケータイ安心出前講座」(県の子ども・若者支援委託事業)を実施した小学校、中学校に依頼しました。回答は、小学校9校ならびに中学校3校でした。 以下に集計結果を紹介します。

○アンケート結果
  ☆ICT教育支援の現在の実施状況について
    小学校 現在実施中(4校)   未実施(5校)[検討中(2校)、予定なし(3校)]  
    中学校 未実施 [必要なし(1校)、検討中(2校)]
  ☆ICT教育支援の必要性について
小学校   必要(7校) [授業支援(5校)、電子黒板(3校)、職員研修(6校)、HP(3校)]
(複数回答)
 必要としない(2校) [学内でやっていける]
中学校   必要(2校)[授業支援(1校)、職員研修(1校)]  
 必要としない(1校) 

  ☆パソコン教室のパソコンの台数について
    小学校  充分に足りている(7校)      不足している(2校)
    中学校  充分に足りている(3校)      不足している(0校)
            
  ☆職員室のパソコンについて
    小学校   充分に足りている(5校)      不足している(4校) 
    中学校   充分に足りている(2校)      不足している(1校)

  ☆パソコンを使う授業に関してのコメント
    ★学年に応じたカリキュラムの作成と実施が課題である。
    ★職員のスキルも向上し、授業での使用頻度が上がってきている。
    ★熟知の先生に任せており、転勤されると混乱が生じる。
    ★プリンタのインクの購入の費用のねん出が困難で印刷できないこと。
    ★教育用パソコンの環境は整っているが、指導技術が不足し十分に使いこなせていない。
    ★時述力のある先生が転勤されると使いこなせなくなる。
    ★パソコン操作の指導は、一斉授業ではなく、個別指導が必要。
    ★職員のメディアリテラシーが不足している。
    ★セキュリティ意識の向上とセキュリティ体制の構築が必要。
    ★パソコンに詳しい先生がおられるので、支援を受けなくても対応できている。
    ★熟知した先生の着任により職員研修を何回か実施して、職員にバラツキもあるが、前年度より向上した。

3.アンケート結果のまとめ
 ICT教育支援の必要性については、回答のあった9小学校の内、7校が必要とのことであった。また、必要でない2校も堪能な先生が在籍されている間はよいが、転勤された後は、支援が必要とのことであった。支援内容の要望は、授業支援、電子黒板、職員研修、ホームページ等であった。

4.平成24年度のICT教育支援計画
 平成23年度にICT教育支援したモデル小学校(5校)ならびにアンケート調査の回答のあった小学校(9校)の教育現状や要望等から、平成24年度の小学校おけるICT教育支援は、
  ○パソコン教室の機器の整備
  ○パソコン教室での授業におけるパソコンの正しい操作の支援
  ○職員研修(情報セキュリティ、情報モラル、パワーポイント等)
  ○電子黒板の活用法の支援
  ○ホームページの更新支援
  ○パソコンクラブの体系的な支援
を、学校からの希望により実施する計画である。なお、中学校おけるICT教育支援は、アンケートの回答数が3校のみで、さらに調査をして支援計画を構築する必要がある。
そして、小・中学校における情報セキュリティポリシーの策定ならびに関連する教職員研修の継続した支援の必要性を痛感した次第である。